シグナスX
診断方法について
エンジン警告灯の点灯
シグナスXのエラーの故障診断の方法は、エンジン警告灯の点灯回数を読み取ります。
警告ランプが点いたとき、一旦エンジンを切ってからキーをオンにします。するとエンジンチェックランプが点滅し、その後遅い点灯の後に、早い点灯に切り替わります。
例えば、点灯周期は遅い点灯が4回、早い点灯が6回でしたらエラーコードは46になります。
エラーコード
一部のエラーコードを表記しています
実際に取り扱った経緯のある対応を元に、一部のエラーコードを載せています。
メンテナンス作業をするうえで、参考になれば幸いです。
エラーコード14 吸気圧センサー
吸気圧のセンサーを確認してください。規定圧力の信号を察知していません。
エラーコード19 サイドスタンドスイッチ
サイドスタンドスイッチの信号がECUまで届いていません。サイドスタンド・ECUカプラー、ワイヤーハーネスの断線、ショート等を確認してください。
念のため、ECUの信号リード線(青/黄)の断線または外れもチェックしてみて下さい
エラーコード28 エンジン温度センサー不良
温度センサー、ECUカプラー、ワイヤーハーネス不良、または断線チェックしてみて下さい。シグナスは、断線によるエンジンストップ・走行不能が多かったように思えます。
このエラーコードには注意してみてください。レッカー対応になりかねません。
エラーコード33 イグニッションコイル
イグニッションコイル一次側リード断線またはショート
イグニッションコイル・プラグコード・プラグキャップもチェックしてみて下さい。
エラーコード39 インジェクターショート
インジェクターのコネクターの接触不良・ショート・断線を疑って下さい。
エラーコード42 スピードセンサー断線又は不良
スピードセンサーから正常な信号なし。
スピードメーターケーブルの切断もあります。交換も視野に入れチェックしてみてください。メーターギアユニットの破損やグリス切れの確認も!
エラーコード44 スピードセンサーからの正常な信号なし
スピードセンサーの破損・不良、メーターケーブル損傷やワイヤーハーネス断線
エラーコード46 FIシステムリレーに正常な電圧の供給なし
バッテリーの電圧測定、充電電圧の不足・発電不良。バッテリー、レギュレーター、ジェネレーター(ステーターコイル)をチェックしてみてください。
■充電不良(ジェネレータ起因)
■充電不良(レギュレター起因)
■充電不良(配線短絡や破断)
まとめ
冷静にエラーコードの確認を
エンジン警告灯の点灯は予期せぬもので、とてもあせります。
しかしヤマハ車のエラーコードは原付や小型2種、それに250CCのビッグスクーターも含め比較的に覚えやすくまたコード数値や内容もある程度似通っています。
あるエラーコードに対応するセンサー部や内容、損傷の部位を特定できるようになると疑わしき個所のチェックや時間の使い方までコントロールできるようになると思います。
何よりも、エラーコードはバイク屋さんに修理依頼するときの相談内容や費用、それに修理期間などの目安にもなります。
今回は一部の内容を記載しましたが、参考になれば幸いです。