NMAXにハザードスイッチを取り付けてみよう

YAMAHA R6のハザードが取付可能
 NMAXの独特のマフラー音から奏でるヤマハサウンド、静止状態からの加速やリッター35km程の燃費の良さ。

 

 リアの微妙な振動やメットインサイズ容量、USB等の残念な面もありますが全体的に見れば個性があり魅力的な1台です。

 

 

 

 今回は同じメーカー、YAMAHA R6のハザードスイッチが転用可能なので取付方法をまとめてみました。

 

 

 


 

 

準備するもの

 

YAMAHA R6用のスイッチ
 NMAXにハザードスイッチを取り付けるために必要な部材は、主に2つ。

 

 品番2CO-83969-00YAMAHA R6用のスイッチとウインカーリレー(フラッシャーリレー)です。

 

 

 NMAXの既存のウインカーリレーをそのまま活用することはできません。

 


 

 

ハーネスカットとブレーキ端子コードの取外し

 

 

R6のハーネスをNMAXと同じ長さに

 まずR6用のスイッチを見てみましょう。ハーネス(コード)がそれなりの長さがあります。

 赤丸の中、これがNMAXの実際のハーネスの寸法になります。

ここで2つの加工が必要になります

 画像を注視してください。

@赤くたどったハーネスコード(ブレーキの端子とコード)がくっついています。今回のNMAXの接続には不必要ですので取りましょう。

ハーネスをカット

AハーネスをNMAXと同じ長さにカットしましょう。R6用の10極カプラーも必要がありません。

 

 

 

ハザードSWの固定突起について

 

位置固定用
 左の画像を見てみましょう。

 

 赤い丸で囲んだ部分に、丸い突起があるのが確認できますでしょうか?

 

 これはハンドルにSWを取付た時に、位置固定をするための役割をしています。

 

 

NMAXに取付をする為に、方法は2つ

ハンドルの穴あけ加工 

 この2点の画像は、ほぼハンドルの下から撮影をしています。
スイッチをハンドルに組み合わせ、丸い突起部分があたる場所に印をつけます。

 

 センターポンチ(5mm)でくぼませ、キリで穴あけをします。
(ハンドルを貫通しないようにしましょう)

もう1つの方法

突起部分のカット

 別の方法として、突起部分の切断(カット)する方法があります。
どうしても、ハンドルへの穴あけ加工が無理な場合はこちらのやり方が良いかもしれません。
 心配要素としては、完全な位置固定が出来ず、強い力の作用によりスイッチが回転する可能性があります。

 


 

 

配線加工

 

配線内容
 ここでは、NMAX用に配線処理をしていきます。もう一度ノーマル状態のカプラーを見てみましょう。

 

 ちょうど赤い丸で囲まれた部分が、6極カプラーのメス側になります。
(110型メス6極カプラ)

 YAMAHA R6のハザードスイッチをNMAX用にするために、ケーブルの統合やカプラーへの抜き差しが必要になります。


 ちなみに、外したNMAX用の6極カプラー及びメス側の金色の端子をそのまま流用してもよいでしょう。
購入したとしても、1個セットあたり200円前後と比較的安価です。

@配線の統合

9本線を確認してみましょう
 NMAX用のハーネスの長さにカットした9本のコードを確認しましょう。各配線の色は、ほぼこのようになると思います。

9本→7本に統合します。

画像を見てみましょう。茶色/白線は、AとEの2本あります
これはウインカーの線ですが、1本に統合します。
 画像では、線の途中にスプライスという端子をかしめて1本にしています。
 (ハンダとビニールテープによる処理でも大丈夫です)
 さらに、同様にF白線とG黄色線をかしめます。
 この処理により、合計7本にできたでしょうか。

 


 

 

6極カプラーの接続色

 

 

さあ、6極カプラーに差し込みましょう

左上から@濃い緑色 役割は、ウインカー右
上段中AE茶色/白線 役割は、ウインカーへ給電 
右上H赤色/黄色 役割はハイビームスイッチ   

 

下左B黒色/白線 役割はホーン用 
下段中D濃い茶色 役割はウインカー左
下右C茶色 役割はホーンアース

 

 

 

フロントスクリーン、カウル外し

 

 


フロントスクリーンを外しましょう。
 赤い丸で囲んだ4か所の樹脂製のプラスネジを外しましょう。

フロントカウル外し

 フロントカウルは合計3か所のネジで固定されています。
 4mmの六角レンチを用意しましょう。


 3か所のネジが取れたら、カウルをゆっくり外します。
ちょうど真上に持ち上げてツメを外すようなイメージです。

 

 

 

ウインカーリレーの交換

 

 

ウインカーリレーはここに

 さあ、もう一息です。
画像の四角い枠にある、黒いウインカーリレーはみつかりましたか?

 

 既存のウインカーリレーを、ハザード対応の物に交換するだけで完了になります。

 

 

 

まとめ

 

 


まだまだこれからNMAX!
 どうでしょうか、最後のハザードチェックではきちんと点滅しましたか?
これからも配線に関する作業があるかもしれません。

 

 できればテスターを用い導通の確認をされると、より安心で確実な個人ミッションの遂行が可能となります。それにより自己判断レベルの向上と作業範囲も劇的に広がるでしょう。もっと個性的なNMAX、個人のスキルアップに貢献できたらと思います。

 

 NMAXを整備する上で、必要なのがサービスマニュアルです。ヤマハの整備士も参照するNMAX 125CC BV35用のメンテナンスマニュアル。

 

 私もNMAXを修理し、ラチェットレンチで締め付け時の規定トルクなどを確認するために1冊所有しています。ヤフオクで高価な単価なものを購入するより定額で買えるので安心です。

 

 こちらは、YAMAHA NMAX155 ABS用(BV43)のサービスマニュアルです。1冊あると違うと思います。

 

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