ボジョレー・ヌーヴォーとは?Beaujolais nouveau?

今年の解禁日は11月16日! 
 毎年11月になるとボジョレーヌーボーの解禁日について何かと話題になります。

 

 秋を感じさせる風物詩の一つですが、聞きなれた『ボジョレー・ヌーヴォー』とはどんな意味をさすのでしょうか。

 

 一般的なワインとの違いや飲み方、成分等も比較してみたいと思います。

 

 

ボジョレー・ヌーヴォーとは?
 ボジョレー・ヌーヴォーをフランス語で書くとBeaujolais nouveau。実はこのボジョレー(Beaujolais)とはフランスのボジョレー地区をさし、続くヌーヴォー(nouveau)は、フランス語で「新しい」という意味を表します。マコンからリヨンまでのボジョレー地方の山のふもとエリアが主な生産地域になります。ローヌ県北部、ソーヌ=エ=ロワール県のいくつかのコミューンから出荷されています。

 

 直訳すれば、ボジョレー地区でその年に収穫されたブドウで作った新酒ですね。解禁日に日本のスーパーや、デパートで商品を見ると1種類しか銘柄がないような雰囲気がありますが、実際には、ボジョレーヌーボーという品名で数種類あります。

 

広大なボジョレー地区 

 フランスのボジョレー地区を地図で確認すると、広大な土地が広がっているのがお分かりになると思います。このエリアでコミューン、畑ごとに生産されるため個別のワインの風味の違い、個性が現われます。

 

2か月間で製造 
 有名な多くのワインは長い年月をかけて熟成し、その味わいや風味、さらには香りを楽しむことができ、熟成されることにより味わいや風味、香りに複雑性と奥行きが生まれるのです。
ところがフランスのボジョレー地区では、9月にブドウが収穫され11月の初出荷までの僅か60日間程で製造されます。

 

早く造るための独自製法
 
 ボジョレー・ヌーヴォーは約2か月間という比較的短期間で造るため、通常の赤ワインとは異なる製法で製造されており、これらは炭酸ガスを用い、この圧力からブドウの風味や色合いを抽出するマセラシオン・カルボニックという製法で作られています。日本語で訳すと炭酸ガス浸潤法といいます。

 

 通常のワイン製法では収穫したブドウをし潰して作りますが、マセラシオン・カルボニックでは潰さずに縦型の大きなステンレスタンクに、葡萄をどんどん入れて蓄積します。するとステンレスタンクの下部の方から、自重で果汁が流れ出て自然発酵が始まります。

 

 こうした発酵の進展により、炭酸ガスが生成されステンレスタンク内で充満します。

 

 一方タンク内では、押しつぶされた下部のブドウと潰れていない上部の葡萄とに分かれ、この潰れていない葡萄の細胞内では、酵素の働きが活発化します。これによりリンゴ酸の分解が発生し、アルコールやアミノ酸、コハク酸などが生成されるのです。さらにこの生成過程において、葡萄の表皮からの成分が浸出します。

 

 こうした一連のプロセスでは自然発酵による炭酸ガスを用いますが、人為的に炭酸ガスを使用しても同様のワインが生成が可能です。

 

マセラシオン・カルボニック法での効果
 このマセラシオン・カルボニック法での効果として短期間での製造とともに、濃厚なワインの色合いとタンニンの少ない円やかな味わいが特徴となります。これらの苦みはリンゴ酸の分解よるものとともに炭酸ガスによる酸化防止の役割も担います。

 

 こうして出来上がったワインは、酸味が柔らかく甘くフルーティな香りがします。そうボジョレー・ヌーヴォーは新酒の時から、美味しく飲める赤ワインなのです。

 

 ちなみにアルコールの度数的には比較的低く、濃いブドウジュースにアルコールが入ったような軽いお酒といっても良いかもしれません。

 

原産地呼称統制

 アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(原産地呼称統制:フランス語Appellation d'Origine Controlee)とは、フランスの農業製品、フランスワイン、チーズ、バターなどに対して与えられる認証です。製造過程および最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証制度となっています。

 

 AOC製品の印として、ワインのラベルには必ずAppellation d'Origine(生産地)が入っています。フランスのワイン法では、産地の個性を守るための規制がありその中でもボジョレー地区のワインは最上位にランキングされているのです。

 

 1935年に制定されたAOCは2、008年にワイン法が改正されて「A.O.P.(Appellation d’Origine Protegee)」とも表記されています。原産地呼称委員会(INAO)で管理がなされているようです。

 


ボジョレーヌーボーまでもう少し!

 フルーティーかつジューシーなボジョレーヌーボーの入荷まであと少しとなりました。毎年の収穫量により、その年のボジョレーヌーボー評価も違いがあります。

 

 今年の収穫量もそうですが、秋の風物詩として定着した収穫祭を堪能しましょう。


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