女性に特有の病気について

女性に特有の病気について

女性に特有の病気について

女性特有の病気に多い症状は?
 女性特有の病気に多い症状をいくつかあげてみました。男性に比べ、とてもデリケートな女性の身体について気になる兆候があればセルフチェックと早期診断が良いでしょう。症状によっては複数の病名を疑うかもしれません。家事や育児、日常の仕事の合間にでも確認してみるのも良いでしょう。

 

 

 


 

 

バセドウ病の症状とは

 

 20〜30代の女性に多い「バセドウ病」。200〜500人に1人の割合で発症すると言われ、決して珍しい病気ではありません。女性患者の方が男性患者より5倍程度多いのが特徴です。最近なんだか疲れやすい、寒い季節なのに発汗や体重の減少…そんな症状が出たら要注意です。

 

 バセドウ病発症者には、遺伝的素因が約8割と言われています。残りの2割は環境因子(女性ホルモン、妊娠、喫煙)などのによるもの。またバセドウ病は、発症者のうち20〜30代の女性が半数を占める病気となっています。
 この原因はまだ不明のようです。

 

疲れやすい、食欲の増加、体重の減少などの自覚症状から... 
 甲状腺機能亢進こうしん症の代表的な病気で、疲れやすくいつもだるい、動悸や頻脈、手足のふるえ、発汗の増加、食欲の増加、体重の減少などがあげられます。
 これらの症状は、甲状腺ホルモンの大量分泌によるもので、新陳代謝が活発な為起きるものです。

 

 高齢になると症状がわかりにくく、気づきにくい傾向があります。

 

 日々の生活の中で、一時的な体調不調などバセドウ病とは気がつかず、いつのまにか症状が進行してしまう例もあります。

 

甲状腺ホルモンが過剰に分泌 
  バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって起きる自己免疫疾患です。甲状腺機能亢進こうしん症の代表的な病気のひとつです。甲状腺ホルモンは、細胞の新陳代謝を活発にします。通常は、脳からの指示によって分泌量の調整がなされています。バセドウ病では脳からの指示がなくても甲状腺が常に刺激された状態になります。

 

 その結果、甲状腺の機能が必要以上に高まってしまい(甲状腺機能亢進症)、ホルモンが過剰に作り出され、動悸や頻脈といったさまざまな症状を引き起こすのです。

 

バセドウ病の検査方法について 
 バセドウ病の検査方法については、問診と触診、血液検査、超音波検査があげられます。問診、触診で、喉元の腫れの状態を確認します。続いて血液検査では甲状腺ホルモンが正常であるか過剰かを調べます。

 

 バセドウ病であれば甲状腺を刺激する抗体が血液中に出てきます。
超音波検査(エコー)では甲状腺の大きさや腫れの有無、血流の増加などを調べます。

 

 ほとんどの検査では、上記の検査により診断することができます。これらの診断が難しい場合には、微量の放射性ヨウ素を投与して行う「アイソトープ検査」が行われることもあります。

 

バセドウ病の治療には2つの流れがあります。 
 主に甲状腺ホルモンの合成を抑える薬物治療が多く行われ、通常、1〜3ヶ月程度で自覚症状は落ち着き、通常の社会生活を送れるようになります。
 しかし無顆粒球症やかゆみ、肝機能障害などの副作用が出ることもあります。

 

 これらの症状がある場合、経過を見ながら薬を飲み続ける必要があります。

 

 

 

子宮筋腫について

 

 厚生労働省の調査によれば、40代の女性の4人に1人が子宮筋腫を持っているといわれ、子宮壁にできる良性の腫瘍です。

 

 子宮壁にでき、良性の腫瘍との位置づけは、悪性腫瘍に変化することはほとんどなく、症状の深刻度や治療の時期も人それぞれ異なります。ですが、妊娠を今後予定している女性には、子宮筋腫が不妊の原因になることもあります。

 

 子宮筋腫は、子宮壁にできるこぶのような腫瘍で、筋肉が異常に増殖したものです。発生するメカニズムや原因ははっきりしていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンが影響し、筋腫が発育すると考えられています。 ただ、良性疾患だからと子宮筋腫を軽視するのは危険です。

 

子宮筋腫による月経痛から体調不良に
 子宮筋腫による月経痛から体調不良に、また激痛により救急車で運ばれる患者さんもいます。子宮筋腫による貧血がひどくなるとめまいや動悸、心臓などのほかの臓器に負担をかけ、臓器の機能低下、免疫力の低下も考えられます。

 

 可能性は低いですが、まれに悪性腫瘍の一種、子宮肉腫を発見することもあります。女性それぞれにより筋腫が大きくなる、筋腫が増えるなど進行度合は異なります。
 症状がまったく出ない人も多く、貧血や頻尿、便秘、強い月経痛という症状が受診のきっかけに。

 

子宮筋腫の種類について
漿膜下(しょうまくか)筋腫
 子宮壁の最も外側にでき、外に向かって大きくなっていき、子宮から突出してしまうケースもある。他の筋腫と違って、過多月経や貧血などの症状が出ないため、気がつきにくい。筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫し、頻尿や便秘をおこすこともある。

 

筋層内筋腫
 子宮壁を構成する平滑筋という筋層内にできる筋腫。子宮筋腫のうち、大きな割合をしめるタイプ。小さいものならほとんど症状が出ないが、大きくなると月経時の経血が増えたり、不妊の原因になる。

 

粘膜下筋腫
 子宮の内側に向かって筋腫ができる。子宮内膜に筋腫の栄養血管が露出し、月経時などに大出血しやすくなる。また、過多月経になるので貧血が強く出ることが多く,手術が選択される。受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因になる。

 

頸部筋腫
 子宮の腟側にできる筋腫。大きくなると過多月経になり、貧血状態が強く出る。その段階で手術が選択される。
筋層内筋腫/漿膜下筋腫/粘膜下筋腫/頸部筋腫

 

治療と手術方法について
治療方法については、年齢、筋腫の場所、大きさ、数で決まります。

 

経過観察
 治療には、1年に1回程度の検査を行い筋腫の変化を調べる経過観察があります。

 

薬物療
 薬物療法には、女性ホルモンの分泌を止める薬物療法と手術療法の2つがあります。薬物療法とは、薬物によって女性ホルモンの分泌を止め、無月経の状態にするもので、術前投与と逃げ込み投与があります。

 

術前投与と逃げ込み投与
 術前投与とは、手術の前に薬物を投与し筋腫の大きさを10cm以下にして、開腹手術ではなく内視鏡下手術ができるようにするために行われます。逃げ込み投与は、閉経の近い人は、手術ではなく薬物療法を選択し、閉経までつなぐ方法です。

 

手術療法
 手術療法には筋腫だけを摘出する筋腫核出手術と子宮をすべて摘出する子宮全摘出手術があります。子宮全摘出手術は、妊娠を望まない人、年齢から出産が無理な人、子宮肉腫の疑いがある人になります。また、開腹手術になるのは、筋腫が10cm以上、筋腫が多発している場合です。

 

 

 

うつ病 (うつびょう) depression

 

 日々の生活の中で、様々な出来事が原因で気持ちが落ち込んだり、憂うつな気分になったりすることがあります。通常は、落ち込みや憂うつな気分から回復し、明日から元気にまた頑張ろうという気持ちがおこります。

 

 ところがある時、問題となる原因が解決しても1日中気持ちが落ち込んだまま、いつまでたっても気分が回復せず、憂うつ感が継続する場合があります。
 このため、いつもどおりの生活を送るのが難しくなったり、思い当たる原因がないのにそのような状態になったりするのが、うつ病です。

 

 うつ病は女性なら5人に1人、男性なら10人に1人が、一生のうち一度はおちいる非常によく起こる病気です。うつ病の症状は、「身体の症状」と「心の症状」にわけられます。

 

 うつ病は、解明されていない点が多い病気です。脳の中にある、神経の情報を伝える物質の量が減ったり、脳の機能に異常が生じていると同時に、その人がもともともっているうつ病になりやすい性質と、ストレスや体の病気、環境の変化など、生活の中のさまざまな要因が重なって発病すると考えられています

 

人間関係の変化と環境の変化
 うつ病は、何らかの過度なストレスが引き金になると考えられています。さまざまなストレスの中でとくに多いのは、人間関係の変化と環境の変化です。たとえば身近な人の死や、リストラなどの悲しい出来事だけではなく、昇進や結婚、出産といった嬉しい出来事がきっかけでうつ病になることもあります。

 

体の不調や痛み、社会生活の変化、経済的な負担が原因となることも 
 慢性の病気の場合はとくに体の不調や痛み、社会生活の変化、経済的な負担などがストレスとなり、抑うつ症状がみられることがあります。また、薬のなかには副作用として抑うつ症状が現れるものがあります。

 

 ウイルス性肝炎の治療に使われるインターフェロン、抗がん薬、ステロイド、抗潰瘍薬などが、うつ病を引き起こすことがあります。

 

神経伝達物質の減少
 人間の脳の中には、神経伝達物質と呼ばれる物質があり、無数の神経細胞に情報を伝達するはたらきをしています。うつ病の時は、神経伝達物質のうちの、気分や思考、意欲などを担当するセロトニン、ノルアドレナリンの量が減っていることがわかっています。

 

 また、言語、運動、精神活動を担っている脳の前頭葉を中心に、脳の血流や代謝が低下していることもわかってきています。

 

うつ病に特徴的な症状が複数認められたとき
 うつ病に特徴的な症状が複数認められると、うつ病と診断されます。医療面接を行い、症状、ストレスになるような出来事、他の病気、自分の性格、家族のことなどを詳しく聞きます。

 

 また、患者さん本人からだけでなく、家族からも話を聞くことがあります。これらの情報を総合して、医師はうつ病の診断を行います。

 

早期治療
 うつ病はなによりも早期治療が大切です。うつ病の症状が見うけられるとき、神経伝達物質のうちの、気分や思考、意欲などを担当するセロトニン、ノルアドレナリンの量が減少します。

 

 このように、脳の病気によるところが大きいため、治療しないと悪化して治りにくくなることになります。またこれからの社会生活に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。なるべく早期治療を開始することが大切です。

 

 うつ病治療の基本は「休養」「環境調整」「精神療法」」「薬物治療」。
この4つです。

 

 治療に対する考え方としては十分な休養によって心と体の疲労の軽減、薬物により、神経伝達物質の減少を改善する事。そして、感情やいろいろな考え方などを見直す精神療法を施すことがあります。

 

休養
 休むことに抵抗や罪悪を感じ何とか頑張って休まないようにしようと思いがちです。

 

 うつ病が病気であることを理解し、医師に休むことをすすめられた場合は、思い切って仕事や家事や学校を休み、治療に専念しましょう。

 

抗うつ薬が薬物療法の中心
 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)抗うつ薬が薬物療法の中心となります。抗うつ薬は、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンという物質のはたらきを高めて、抑うつ気分を取り除いて気分を高め、意欲を出させ、不安や緊張、焦燥感を取り除く、といった効果を現します。
 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、三環系、非三環系といったタイプがあり、症状や状態によって使い分けます。

 

 うつ病の治療には休養や環境調整とあわせて薬による治療が欠かせません。現在、日本で用いられているおもなうつ病治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる「抗うつ薬」です。
そのほかにも患者さんの症状に合わせて「抗不安薬」「睡眠導入薬」「気分安定薬」「非定型抗精神病薬」などが使用されます。

 

 服薬を始めてすぐに効果が現れるわけではなく、一般に1週間から3週間の期間が必要です。通常、治療を始めてから2カ月から半年くらいである程度よくなりますが、症状が改善したあとも服薬を続けることが必要です。

 

 再び悪くなるのを防ぐため、通常の生活に戻ってからも半年〜1年くらい治療を続けることがすすめられます。うつ病の再発率は高いのですが、効果が出た時と同じ量の薬を服薬し続けていると再発率が低くなります。

 

 ですから、初めてうつ病になった場合には改善後半年から1年、同じ量の抗うつ薬を服用することがすすめられます。
 また、2回以上再発している場合などには、数年にわたって服薬することが望ましいとされています。

 

支持的精神療法と認知行動療法
  精神療法の中心となるのは、支持的精神療法です。患者さんの話を聞き、不安な気持ちをよく理解したうえで、症状をよくしていくためのアドバイスをしていきます。このほか、抑うつ気分につながりやすい考え方や行動の特徴に気づき、これを修正する認知行動療法も広まっています。

 

薬物療法で十分な効果が得られない
 頭皮に電極をつけ、電流を流します。薬物療法で効果が得られない場合や、薬物が使えない場合に用いられます。電気けいれん療法は最近では麻酔をかけ、体にけいれんが起こらないような方法で安全に行われることが多く、症例によっては極めて効果的です。

 

うつ病と向き合うために
 うつ病と向き合うために、家族や同僚など身近な人がうつ病になったら...
 頑張って!と励ますよりは、休養をすすめましょう。
 患者は「期待に応えよう」として、疲労しきった心と体にムチをうち、かえって負担になってしまいます。頑張って!と励ますよりは、休養をすすめましょう。

 

 気分転換に外出にさそう.. 人と一緒にいることがかえって苦痛に感じてしまうことがあります。 気晴らしに食事や旅行などに誘うとかえって悪化してしまう場合があります。

 

医師のカウンセリング
 医師に相談することで、精神的もしくは薬物等療法のガイダンスを一緒に考えていくことができます。心の症状で受診することは今では、特別なことではないことを強調し医師の治療を受けることをすすめてください。

 

深刻な状況に陥っている場合
 自殺を考えるほど深刻な状況に陥っている場合、言動にそのサインが現れていることがあります。注意深く見守り、自殺願望が疑われたら早急に医師などに相談してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月経不順について

 

女性特有の病気とは?
 女性特有の病気に多い症状といえば、やはり月経に関することが多いようです。月経時の経血の増加やおりものの増加、経血にかたまりが混ざる、ひどい生理痛、下腹部痛……

 

 乳房に関しては、しこりやいたみ、分泌物などの症状が現れやすいです。そのほか、月経以外の時の出血やおりものの異常なども症状としてあげられます。

 

主な症状
 月経周期とは、月経開始日から次の月経の前日までの日数ことをいいます。
 一般的な教科書では28日とされることが多いですが、正常な月経周期は25〜38日です。

 

 月経周期は複数のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、卵胞期、排卵期、黄体期の3つのフェーズに分けることができます。ホルモンバランスの乱れから、この周期が短くなったり長くなったりする事を月経不順といいます。

 

 体調や環境の変化から、月経不順は起こってしまいます。月経周期は成人女性特有のものであり、正常な月経周期を有する女性は健康な状態であることを示します。過度のストレスや脂肪量の減少によって、正しくホルモンが分泌されず、月経周期が異常になる場合があります。

 

月経不順にはいくつか種類があります。
頻発月経(ひんぱつげっけい)
 月経周期が24日以内と極端に周期が短く、同じ月に複数回、月経が起こるのが特徴。その為、完全に卵が育つ前に生理が始まってしまうので、不妊や流産が起こりやすくなります。

 

稀発月経(きはつげっけい)
 39日以上90日未満と周期が長いのが特徴です。卵巣の働きが弱っている時や、急激に体重が減少して栄養不足になる時に起きやすく、妊娠の可能性も低くなります。

 

続発性無月経
 それまであった月経が3カ月以上なくなることをいいます。原因としては、環境の変化やストレスが原因とされていますが、まれに甲状腺や子宮などの病気が原因となっている事もあります。無月経は長引くと排卵が完全に止まってしまい、最終的に子宮や卵巣の機能が失われてしまいます。

 

原発性無月経
 18歳以上になっても初潮が来ないのが特徴です。染色体異常やホルモン分泌異常により、卵巣が正常に機能しなくなり起こるとされていまたかが月経不順だと思っていても不妊や流産など、大きな事につながってしまったり、重大な病気になっている事を見過ごしている可能性もあります。

 

主な治療法
 ほとんどの場合、薬物によるホルモン補充法(黄体ホルモン剤、卵胞ホルモン剤、低用量ピルなど)を行い、ホルモンバランスを整えます。また、最近では薬だけではなく、漢方薬も積極的に使われています。

 

 妊娠を望んでも月経不順でなかなか妊娠できない場合は、排卵誘発剤で一度排卵を起こし、場合によってはホルモン剤や漢方薬と併用して使用する事があります。

 

閉経との関係
 閉経前に生理周期の乱れや変化が起こります。閉経は、45歳以上で1年間、生理の出血がない状態を言います。
 でも生理の出血が完全に(1年間)なくなる前に、更年期になると月経の乱れや変化が生じてきます。

 

 閉経に向かうしばらくの間、月経周期が短くなったり、長くなったり、月経不順が続きます。閉経に向かう自然の生理的変化であれば、心配する必要はありません。

 

 ときには子宮体がんなど、病気による不正出血の可能性もあります。自己判断による見極めは危険です。体が変化するこの時期こそ、婦人科を受診することが大切です。

 

 

 

 

 

 

そもそも、便秘とは?

 

 排便の仕組みに障害が生じ、便が非常に長い時間腸内に留まって排泄されることがない状態をいいます。不快感を自覚する場合に便秘と判断されます。

 

 主に3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態をいいます。食べた物が便として出てくるまでの消化器官は約9mもあります。小腸で栄養素が消化吸収され、大腸で消化されなかった食物から水分を吸収して便がつくられます。ちなみに腸は8m近くあります。

 

 一般的には、3日以上排便がない、または1週間における排便の回数が、2回未満の方を便秘といいます。

 

 個人差はありますが、腸の正常活動であれば1日3回〜週に3日程度、蠕動(ぜんどう)運動により、排便があるといわれています。便秘は女性に多く、排便が困難になるほか腹痛や腹部膨満感、食欲不振などの症状も。また肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあります。

 

便秘からみられる症状
 便秘とは無関係と思われる頭痛、胃痛といった症状も、便秘の患者さんにあらわれることがあります。便秘はストレスとの関連から、頭痛や胃の痛みなどの症状を訴える機能性ディスペプシア(FD)、胸やけなどの症状を訴える胃食道逆流症(GERD)などが便秘と合併することもあります。

 

便秘は2種類に分類することができます

 

@機能性便秘
便がつくられる過程や排便の仕組みに障害がみられる場合。
弛緩性便秘慢性
腸の運動や筋力の低下からくるもの。高齢となった方々や出産回数の多い女性などが多いです。

 

弛緩性便秘
痙攣性便秘慢性
腸の運動がひきつったような状況から、便の通りが悪くなるもの。下剤の複数回使用、過敏性腸炎などが関連している。

 

痙攣性便秘
直腸性便秘慢性
排便の反射が弱くなっているもの。
日常的に排便を我慢することや浣腸の乱用などが原因。

 

A習慣性(直腸性)便秘
strong>器質性便秘
 大腸の炎症症状やがん、手術後の癒着など。
腸からくる通過障害、排出障害から発生する便秘を、器質性便秘と呼びます。
出血・腹痛・嘔吐や、心当たりもないのに急に便が止まるような場合は、
急性器質性便秘の可能性があり病院で受診してください。

 

腹痛やお腹の張り(腹部膨満感)
・お腹が張って苦しい
・お腹にガスがたまっているみたい...
・お腹の下のほうが痛む

 

 などお腹の張り(腹部膨満感)、や痛みによる不快感も便秘の患者さんにあらわれる症状の1つです。
これらは 排便の回数の減少にともなってあらわれることが多く、腹痛やお腹の張りといった症状は、主に腸の働きの低下や腸の中に便がたまることで発生します。

 

頻回便
 多くの便が1回で出ず、1日に何度もコロコロした硬い便が少量ずつ出る頻回便は、便秘の患者さんによくみられる症状です。 頻回便は直腸瘤などの病気を除き、主に腸の働きの低下や便の硬さ・大きさなどの変化によって起こります。

 

肌荒れ・吹出物
 原因:お肌と腸は密接な関係にあり、腸内フローラが乱れて腸の中に腸内腐敗物が溜まると、体内に吸収されお肌にまで運んでしまいます。またお肌の生まれ変わりの周期が乱れることが肌荒れの原因となってしまいます。

 

食欲不振
 原因:便がおなかに溜まることで食欲不振に。

 

食事内容の見直しは便秘解消の第一歩となります。
水分を十分にとりましょう
 便は、食べ物の残りカスや腸内細菌の死骸、水分からできており、便の70〜80%を水分が占めています。

 

 腸管から水分が吸収されることで、便の形状が整えられます。そのため、水分が不足すると便が硬くなり、排便されにくくなります。食事のときには飲み物も一緒にとる、汗をかきやすい夏はこまめに水分補給をするなど、水分を十分にとることを心がけましょう。

 

野菜や果物,ヨーグルトなどをとりましょう
 食物繊維の摂取は、便秘解消のためにはとても大切です。食物繊維は、水分を吸収してふくらみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を刺激して、腸の動きを活発にする作用があります。
 食物繊維を豊富に含む、野菜や果物などを積極的にとりましょう。

 

 便を軟らかくしたり、腸の動きがよくなることで、便秘解消につながるとされています。ヨーグルトを食べることも便秘解消に効果があるといわれますが、効果については乳酸菌の種類や摂取する量などによって個人差があります。

 

 食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類があり、便秘の原因によって食べ分ける必要があります。

 

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維
水溶性食物繊維
 水に溶ける性質を持つ食物繊維で、果物や海藻類などに多く含まれています。腸の中でゲル状の柔らかい便を作り、出やすくする作用があります。

 

不溶性食物繊維
 穀物、根菜など、繊維質の多い野菜や豆類に多く含まれる食物繊維です。水に溶けずに水分を吸収してふくらみ、便のかさを増やして腸管を刺激し、腸のぜん動運動(消化管などの臓器の収縮運動)を高める働きをします。

 

乳酸菌
 腸内環境を整える効果があるものと言えば、善玉菌の代表格「乳酸菌」ですね。
乳酸菌を摂取することで、おなかの調子を整え便秘解消効果があることは良く知られています。

 

 乳酸菌を摂る事で体の善玉菌が増え、体内環境を整えることにより便秘解消が期待できます。乳酸菌の体内でのはたらきを実感するためには、毎日続けて摂る事がポイントです。

 

乳酸菌を摂取する目的は?
 乳酸菌を摂取する目的は、大きく3つに分類することができます。

 

乳酸菌の有効成分(細胞壁)を取り入れ、自分自身の免疫力を活性化させる
乳酸菌の代謝物である乳酸菌生産物質を体内に吸収させる
乳酸菌を取り入れ、腸に生息する善玉菌のエサとなり活性化させる

 

便秘と向き合うために
 便秘になりやすい人は、食生活を見直してみましょう!
 いくつか心当たりがあれば、改善してみてはどうでしょうか!? 

 

極端なダイエットは避け、バランスのとれた食生活を
 極端に食事量を減らすと食物繊維や水分も不足してしまいます。太るからと避けがちな脂肪分も減らしすぎると、便の滑りが悪くなってしまいます。排泄のリズムが崩れると、美容と健康に悪い影響を及ぼします。バランスのとれた食生活を心がけましょう。

 

腸内環境を整える食品を積極的にとる
 乳酸菌を含むヨーグルトや納豆などの発酵食品、オリゴ糖などは腸内環境を整え、便秘を改善してくれます。日常の食事に進んで取り入れるようにしましょう。

 

朝昼晩の3食はしっかり
 朝食を抜かず、朝昼晩の3食を確実にとることが重要です。

 

食物繊維を十分にとる
 食物繊維は腸の運動を高め、便を排出しやすくします。穀物、いも類や豆類、ひじき、寒天、果物など、食物繊維を多く含む食品を十分にとるようにしましょう。
水分が不足すると便が硬くなって移動しづらくなります。水分を含んだ便は、便の容積が増して腸に刺激を与え、便意を起こしてくれるので、水分を十分にとりましょう。特に朝、一杯の冷たい水か牛乳を飲むことを習慣づけるとよいでしょう。