高卒認定試験と大検の違い

旧大検(大学入学資格検定)から思い浮かぶもの

 この旧大検(大学入学資格検定)を聞いたとき、少なからずTBSドラマ1984年『中卒・東大一直線 もう高校はいらない!』俳優・坂上忍さんの代表作を思い出す人もいるのではないでしょうか?

 

 中学校の管理教育からの解放と、海外の飛び級制度にもなりうる旧大検(大学入学資格検定)。当時の社会問題化していた校内暴力や高校中退者などの時代背景もこのドラマとリンクしたのかもしれません。

 

 高校中退者や中卒者でも大検に合格することで、高等学校卒業と同等の資格取得及び大学を受験することができるということで、若者たちの選択肢が広がりました。

 

 このドラマでは高校に入学せずに大検に合格し、東大を目指す課程が描かれており、経済的な理由から高校に通えない家庭からの支持もあったと聞きます。

 

 そんな旧大検(大学入学資格検定)と現在の高卒認定試験についての違いについて調べてみました。

 

平成17年からは高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に変更に

 旧大検(大学入学資格検定)は、平成17年からは現在の高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に変更になりました。では名称の変更以外にどう変わったのでしょうか?

 

 大きな変更点は3つあります。1つ目は1年間に2回(8月と11月)受験できるようになった点です。これは受験者にとっては有利な内容となっています。旧大検では9科目全教科の合格により資格が取得できましたが、たった1科目の不合格により翌年に持ち越しという受験者も実在しました。高卒認定試験では、前期に受験できなかった人や不合格者を含め後期試験の受験機会はとても大きな意味をもちます。

 

 2つ目の変更内容として、旧大検時の必修科目「家庭科」の廃止と試験科目が9科目から8科目に減少したことです。選択科目の「簿記」や「保健」は廃止され、英語が必修科目となりました。

 

 3つ目の変更点は、旧大検では全日制高校に在学中の受験は出来ず、また高校生としての受験資格は定時制もしくは通信制に通う在学生しか受けられませんでした。高卒認定試験では、全日制高校の生徒も在籍する高校の学校長の許可をもらえれば可能となっています。

 

受験科目が免除される条件
 実際に受験される方で下記条件により、試験科目が免除されます。

 

・高校や高専(高等専門学校)で必要な単位を修得している。
・英検や数検などの技能検定に合格している。
・大検で一部の科目に合格している。

 

受験料ついて

 高卒認定試験の受験料は、受験する科目数により金額が異なり、料金分の収入印紙が必要になります。

 

・3科目以下:4500円
・4〜6科目:6500円
・7〜9科目:8500円

 

高卒認定試験と旧大検(大学入学資格検定)のメリットは?
 高卒認定試験、旧大検(大学入学資格検定)に合格することで大学や短期大学、専門学校に進学することができます。通常、高等学校と同等の学力と高卒の学歴を得るには3年間の在籍が必要となります。ところが、高卒認定試験の合格により通常の3年間の在学期間よりも短くすることも可能です。短期間の合格により、その先の大学受験に向けた対策にシフトできるのが大きな利点でしょう。

 

高卒認定試験の受験資格は?
 受験される年度の3月31日までに、満16歳以上であれば高校中退者や高校には進学していない方、また外国籍の方などどなたでも受験することが可能です。

 

高卒認定試験と大検の違いのまとめ
 それぞれに大きな違いがあることがわかりました。高校卒業と同等の認定がされるということは、その上の大学受験だけでなく各種国家試験や資格の受験もできるようになります。これは社会に出るうえで個人の特性を生かす手段にもなります。人生100年時代、生涯学習という言葉がありますが、各々の目標に向かって頑張って下さいね。

 

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