ホンダ フォルツァ MF08 ベルト交換
ベルト交換は定期的に!
フォルツァMF08を所有していた時、ツーリング先や通勤時、もしくは大切な人との2人乗り時にベルトが切れないか心配になった時がありました。
バイクを所有する方でしたら、通勤時や買い物先等でベルト切れの経験はあるのではないでしょうか?
今回はそんなフォルツァMF08のVベルト交換について記載してみようと思います。
各パーツを外しましょう。
駆動系ついて
ホンダ Sマチックについて
他のバイクとの駆動部の違い
ここで一息ではありませんが、通常左側のプーリーを分解する際には、ドライブフェイスやウエイトローラーの摩耗を点検します。
ところがこのフォルツァMF08には、ウエイトローラーがありません。
そう、あのウエイトローラーの重さによって、スピードを変更できたハイスピードプーリーのような機構はないのです。
これがFORZA2004年モデルに搭載した、250ccクラスのビッグスクーターで世界初の電子制御ベルト式CVTシステム、Honda Sマチックです。サーボモーターを用いプーリーを可動させています。

Sマチックシステムの大きな特長は、オートマチック変速のDモードとSモード、さらにマニュアル変速のMモードの選択が可能になった点にあります。
Vベルトについて
通常のベルトと違う
フォルツァMF08のVベルトは、コグベルトのコグ(歯)形状をシングルからダブルに変更されています。
内側と外側にコグがあります。外側はサーボモーター駆動部へ、内側をプーリー側に設定されています。
純正品の品番は:23100-KSV-J12 メーカー小売価格:¥8,750 税別
※メーカーでの交換目安:2万kmに一度の交換となっています。
対応車種 HONDA FORZA/フォルツァ/Z/X/ABS
型式:MF08
クラッチシューも確認できれば!
分解時は!
駆動系パーツの確認の1つに、クラッチアウターやクラッチシューそれにクラッチとセンタースプリングのチェックもしたいところです。
スクーター類のクラッチは、回転することにより発生した遠心力を利用する遠心クラッチとなっています。クラッチが遠心力により外側に広がることで、クラッチアウターと呼ばれるパーツに回転力を伝達。それによりリアタイヤが回転する仕組みです。
中でもクラッチシューの山がなくなると、クラッチの滑りの発生要因にもなりかねません。クラッチシューのライニング(摩材)の厚さで、使用限度を計測します。
純正品の品番は:22535-KVZ-630
共用車種:/フォルツァ/FORZA/フォルツァSi/FORZA-Si
Vベルト組み込み
最初は大変!
もうお分かりだと思いますが、Vベルトの組み込み作業は意外と大変です。
最初のうちはクラッチにベルトを掛けてから、下の画像のようにインシュロック(タイラップ)でロックするのも良いかもしれません。
あくまでベルトにキズをつけず、クラッチをはめてからプーリー側への順番で引っかけていきます。
ほぼ完成形です。
プーリー固定レンチやクラッチハウジングが空回りしてしまうのを抑えるためのシザーズホルダーが必要になります。
Vベルト交換が終了したら!
これでフォルツア MF08のVベルト交換が完了しました。
今回の作業を確実にこなすと、これから安心のバイク生活がまた始めれらるという思いや充実感がよぎります。
でも待ってください。本当に最後の作業が1つ残っています。
そう、Vベルトの学習機能をフォルツアに認識させる必要があります。
これはベルト交換によるプーリーの原点だし及びコンピューターのリセットになります。詳しくは、Sマチックシステムの初期化方法に載せています。
ぜひ参考にして見てください。フォルツァとともに良いバイクライフを!!
ホンダ フォルツァ MF08 Sマチックシステムの初期化方法