ホンダ フォルツァMF08、エラーコードにおけるFコードについて

ホンダ フォルツァMF08、エラーコードにおけるFコードについて

フォルツァMF08、エラーコードにおけるFコードについて

爆発的人気だった2代目フォルツァMF08

 初代MF06からのフルモデルチェンジ車として、MF08(2代目)も別に所有していました。

 

 大きな変更点は何と言ってもキーレスエントリーです!

 

 現在では自動車では当たり前ですが、当時の二輪車では初となるスマートキー。エンジンスタート時のスピードメーターと回転数メーターの動きのデモがとてもかっこよく、所有する喜びを感じる一瞬でした。

 

 私はMF06を通勤用、MF08をオフの移動用に維持していました。

 

 

 2代目に移行し、燃料供給がアナログのキャブレターからPGM-FI(電子燃料噴射装置)に変更されたのが大きな変更点でもあり、整備面では、個人的には良かったのかそうでないのか中間的な位置づけだったと思います。

 

 そんな過去のフォルツァZのFコード・エラーメッセージ表を記載してみます。
 まだMF08を所有されている方がいましたら参考にしてみて下さい。
ベルトを交換した時に、Sマチックのリセット(プーリーの原点出し)に必要だと思います。

フォルツァMF08、Fコードの点滅回数、エラーコード


MF08フォルツァ、Fコードの点滅回数、エラーコード
 Fコードの点滅回数により故障場所や内容を推定することが可能です。

1回点滅
推定故障箇所
・レシオセンサカプラ外れ
・レシオセンサ配線の短絡または断線
・レシオセンサの不良
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

2回点滅
推定故障箇所
・レシオコントロールユニットとエンジンコントロール
・ユニット間の青/黄線(エンジン回転数入力線)の断線
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

3回点滅
推定故障箇所
・レシオコントロールユニット内制御モータ駆動回路の異常
・制御モータヒューズ(30A)の溶断
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

4回点滅
推定故障箇所
・ドリブンプーリセンサのカプラはずれ
・ドリブンプーリセンサ配線の短絡または断線
・ドリブンプーリセンサの不良
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

5回点滅
推定故障箇所
・レシオコントロールユニット内フェイルセーフリレーの異常
・制御モーターヒューズ(30A)の溶断
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

6回点滅
推定故障箇所
レ・シオコントロールユニット内昇圧回路の異常
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

7回点滅
推定故障箇所
・制御モータからムバブルドライブギヤ間のギヤ機構の
 フリクション過大
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

8回点滅
推定故障箇所
・レシオコントロールユニットのメモリ異常
症状
走行可能ですが、スピードは上がりません。
(ムーバブルドライブフェイスの電子制御停止)

 

9回点滅
推定故障箇所
・モード切替スイッチ2Pカプラ外れ
・モード切替スイッチ配線の短絡または断線
・モード切替スイッチの不良
症状
オートマチックDモードで走行可能

 

10回点滅
推定故障箇所
シフトスイッチ3Pカプラの外れもしくは
シフトスイッチ配線の短絡または断線
またはシフトスイッチの不良。

 

12回点滅
推定故障箇所
レシオコントロールユニットとスピードセンサ間の配線の断線を疑って下さい。

 

13回点滅
推定故障箇所:レシオコントロールユニットと
エンジンコントロールユニットのモード通知線の短絡または断線。

 

レシオコントロールユニットの不良。
症状:オートマチックDモードで走行可能。

初期設定方法


初期設定方法です。
 Vベルト交換をされた時は、Sマチックの初期化を行いましょう。
原点出しに必要な作業になります。また別ページにて、フォルツァMF08のベルト交換の注意点も記載致しました。参考にして見てください。

1. メインスイッチノブをOFF、パーキングブレーキを解除。
2. メインスタンドを立て、フロントシートを開け、バッテリーカバーの取り外し。
3. Sマチックシステムサービスチェックカプラ(黒)の端子を、ジャンパ線(クリップ等で代用)で短絡。
4. エンジンストップスイッチをON(走行可)に。
5. シフトスイッチ(−)のボタンを押しながら、メインスイッチノブをONに。

 

6. メーターディスプレイ内のシフトインジケータ表示部に”01”が点滅している事を確認して下さい。
スロットルグリップを全閉状態から一度全開に、そして再び全閉に下さい。
表示部に”02”が点滅したら、それ以降は初期化が終了するまでスロットルグリップは操作しないで下さい。
7. メーターディスプレイ内のシフトインジケータ表示部に”02”が点滅している事を確認する。
(レシオコントロールユニットがスロットルバルブの全開/全閉位置の計測を終了)スタータスイッチを押し、エンジンを始動する。※後輪の回転数が変化しながら空転するので注意する

 

8. メーターディスプレイ内のシフトインジケータ表示部に”03”、”04”と順に点滅する。(レシオコントロールユニットがドライブプーリフェースの位置を検出し、自動的に1速のフェース位置を決定する)
9. メーターディスプレイ内のシフトインジケータ表示部に”05”が点滅している事を確認する(レシオコントロールユニットが計測したデータをメモリに書き込み終わる)。メインスイッチノブをOFFにする。メーターディスプレイ内のシフトインジケータ表示部が消灯する。
10. ホンダ Sマチックシステムサービスチェックカプラ(黒)の端子のジャンパ線を取り外す。

 

 

フォルツァMF08、時刻合わせ

時刻合わせ
 バッテリーの交換時など時刻合わせについて記載しています。

 

1 メインスイッチノブをONの位置に。
2 モードボタンとリセットボタンを同時に2秒以上押し続けると、時計が時刻修正モードに切り替わり、時の表示が点滅します。
3 リセットボタンを押し、時を修正。
4 モードボタンを押し、時を決定すると、分の表示が点滅します。
5 リセットボタンを押し、分を修正します。
6 モードボタンを押す、またはメインスイッチを一度オフにしてからオンにすると、表示の点滅が消え通常表示に戻ります。
7 メインスイッチをオフにして完了します。

 

※モードボタンとリセットボタンはメーター中央下にあるボタンになります。


ヤフオク、めるかり...お手頃な中古フォルツァMF08

もし選ぶなら
 中古のフォルツァMF08をヤフオクやめるかりなどで検索すると、程度の良い状態の車両が15万円以下で購入が出来そうになっています。
 個人的にも任意保険や登録諸費用を含め、込々の合計金額から算出するととても魅力的でもあります。

 

でももし、フォルツァMF08をお探しの場合どのようなタイプを基準とすれば良いのでしょうか?

 

 バイクメンテナンスをされている方であれば、ウィークポイントとしてSマチックがネックになります。そう世界初の電子制御ベルト式CVTシステム、Honda Sマチックです。サーボモーターを用いプーリーを可動しますが、Fコードエラーによる判断は完璧ではありません。

 

 制御モーターによるトルク不足やECU、レシオコントロールもしくはスロットルボディ(Throttle body)との関係など、故障時に疑うべきパーツが明確に判断が可能でしたらフォルツァZも選択肢の1つだと思います。

 

でもパーツASSY等のランニングコストを考えた場合、 Sマチック未搭載のフォルツァXを候補に選んでみてはいかがでしょうか。

もしくは、MF08が初めてのSマチック搭載車であることから、駆動系の故障が多いことも事実だと思います。
次モデルのMF10を狙うのも1つの案としては良いのではないでしょうか。

 

 制御モーターを駆動し、ドライブプーリーの位置を変化させることで変速を行うマニュアルやオートマチックモードも楽しみの1つかもしれませんが、安全に長く維持する面からするとフォルツァXを推奨致します。

 

 これはスカイウェイブ(CJ44A、45A)にも共通していると思います。


フォルツァの原点とは?

フォルツァ MF06 主要諸元
全長/幅/高 2210/760/1360mm
<2325/760/1360mm>
シート高 720mm
車軸距離 1545mm
車体重量 172kg(装)

 

 

 

燃料消費率 41.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 12L
エンジン 水冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 249cc

 

最高出力 22ps/7000rpm
最高トルク 2.4kg-m/5500rpm
変速機 Vマチック
タイヤサイズ 前110/90-13(55P)
後130/70-12(56L)

 

カッコイイ2灯ヘッドライト
 上記の画像を見て”おおっ!”と感じた方もいるのではないかと思います。
そう私もまだ所有しています初代フォルツァのカタログです。
 懐かしさとともに当時の時代背景もよみがえります。

 

 

 グローブボックス内のシガー電源も、当時は画期的なアイテム。250CCであるがゆえに高速道路での走行も含め、私はBOX内にETCを設置。またのちに、オービスや覆面パトカー用にキャッツアイも忍ばせていました。

 

 

豊富なMF06パーツ
 HIDキセノンヘッドライトやLEDウインカー、LEDテールライトに眩しいほどのナンバー灯など市販されているパーツ類は変更した経緯もあります。でもよく不具合を起こしました。

 

 中国製のHIDは、長寿命とうたいながらも短命で終わることが実に多かった。無灯火で検挙されないように、即直しですね。おかげで予備パーツもGIVIに完備状態でした。

この顔つきが購入のきっかけ!