6月2日の横浜開港記念日とは?

6月2日の横浜開港記念日とは?

6月2日の記念日 学校が休校日になるこの日は?

6月2日は「横浜開港記念日」
 神奈川県横浜市民の皆さんはもうご存知でしょう。
横浜市立の小・中学校・高等学校が休校日になるこの日。そう6月2日の「横浜開港記念日」です。

 

 この日が平日であれば、みなとみらいへのショッピングや東京ディズニーランド・ディズニーシーへ行かれた方も多いと思います。
 でも学生の頃は学校がお休みになる嬉しさ、休みの日にすることの予定で頭がいっぱいでしょう。

 今回は横浜の市民がこだわる横浜開港祭とともに、横浜開港記念日について調べてみようと思います。


横浜開港記念日とは?

1859年(安政6年)6月2日(新暦7月1日)に横浜港は開港
 1858年7月29日、日本はアメリカ合衆国と日米修好通商条約を締結。当初は、7月4日のアメリカの独立記念日に合わせるように、この日を開港の期日としていました。

 

 アメリカ、オランダ、ロシア、イギリス、フランスの各国と安政五カ国条約を締結し、7月4日を開港の期日としていますが、ロシアはきりのいい7月1日に変更をしてしまいます。

 

 これにより、5カ国すべてに対して旧暦6月2日(7月1日)に開港されることとなったのです。

 また祝賀行事に関して、アメリカ側は7月4日に開催。この点については、開港を祝したものか独立記念日を祝うものかははっきりしていません。

 

 翌年の1860年(万延元年)6月1日から2日にかけ、洲干弁財天で、開港1周年を祝して着飾った男女が山車と手踊りで練り歩きました。実はこれが開港記念日の始まりと言われています。

 

 横浜の地は、港として水深も十分あり優れていたため、6月2日の開港後は急速に発展を遂げていったのです。


横浜市立の学校が休校日に

横浜市立の学校が休校日に
 1959(昭和34)年6月2日、開港100年を記念します開港100年祭が開催されました。

 

 実は、横浜市立の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校が休校日になったのもこの年からです。ちなみに、公立大学法人が設置します横浜市立大学は休校日にはならないようです。

 

 時系列で、開港にまつわる行事をまとめてみました。

 

1900(明治42)年には開港50周年の記念式典が開催されました。開催に合わせハマの2文字をデザインした市の徽章と横浜市歌が制定されています。ちなみに横浜開港記念会館もこの年に建設されました。

 

 1920(大正9)年から「横浜開港記念バザー」が催されています。これは、横浜スタジアムの隣にあります「横浜公園」で行われ、現在も横浜市民に最も親しまれているイベントですね。

 

 1953(昭和28)年には、「横浜開港記念みなと祭国際仮装行列(現在の名称:よこはまパレード)」がスタートしています。

 

 1989(平成元)年に、横浜市制100周年も合わさり、みなとみらい21地区において横浜博覧会「YES’89」が開催されました。

 

 2009(平成21)年、開港100周年記念テーマイベントとして開催された「開国・開港Y150」が実施されています。


横浜市民に最も親しまれている横浜開港記念バザー

Thanks to the Port:「開港を祝い、港に感謝しよう」
 横浜での一大イベントとし花火も打ちあがり、パレードも盛大に行われる開港記念日。

 

 開港祭と合わせて行われる、「横浜開港記念バザー」も横浜市民の楽しみの1つとなっています。このバザーでは、日本各地から集めた特産品の販売や、多くの屋台が出店し賑わいを作りだしています。

 近年、動員数約90万人と言われ、バブル真っ只中の1989年には168万人を記録。歴史に残る盛大なイベントとなっています。

 

コンセプトは、
 Thanks to the Port!「開港を祝い、港に感謝しよう」〜想いを 重ねて 未来へ。となっています。


ご存知でしょうか?横浜市歌は森鴎外氏が作詞しています。

横浜港開港50周年祝祭にて披露された「横浜市歌」
 1909年に横浜港開港50周年祝祭が開催されました。

 

 この開催に合わせ「横浜市歌」が披露されました。実は、この市歌の作詞はあの文豪の森鴎外氏となっています。

 

 6月の梅雨の時期に、横浜市内の小学校では、この横浜市歌を必死に練習していたようです。横浜市民の方々は、潜在的にこの歌のフレーズを覚えていらっしゃると思います。

 

 プロ野球、DeNAベイスターズの試合中による応援歌としても活用もされていますね。

横浜開港によって

開港による恩恵
 6月2日の横浜開港記念日はあくまでもスタートであり、各種のこれからの出来事は通過点に過ぎません。

 

 でも開港によって、異国文化や風習それに食材や商品など多くの物や人が入って来ました。

 

 横浜における建築建造物や商慣習など、日本では馴染みのなかった物で、初めてのものも少なくありません。シーフードドリアやナポリタン、それにカレーなど、横浜発祥のメニューも数多くあるようです。

 

 また国内の、長崎港は4月27日を「開港記念日」、神戸港は12月7日を「神戸開港記念日」と設定しています。

 

 横浜開港祭を主催する、横浜市、横浜商工会議所、財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー、社団法人横浜青年会議所(以下、横浜JC)の4団体から成る「横浜開港祭協議会」。横浜開港祭実行委員会におけるイベントの運営を、これからも応援していきたいと思います。

横浜開港記念日は、英語では?

Anniversary of opening the Yokohama Port
 横浜開港記念日(Yokohama kaiko kinenbi)は英語で、Anniversary of opening the Yokohama Portと表示されます。