シェークスピア(William Shakespeare)とは?

四大悲劇やロミオとジュリエットなど
 イギリス文学史を飾る大詩人といわれ、四大悲劇「ハムレット」「オセロ」「リア王」「マクベス」のほか、「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」「ベニスの商人」などで知られるシェークスピア(William Shakespeare1564〜1616)。

 

 シェークスピアは裕福な市民の長男として、幸せな幼年時代を送りつつも18歳にして8歳年長のアン・ハサウェーAnne Hathaway(1556―1623)と結婚し1男2女を授かっています。

 

 今回は、人間世界のさまざまな生と死,善と悪,罪と罰,仮象と真実などを描き、ロンドンに出て俳優・座付作者として成功し,悲劇・喜劇・史劇の全分野での健筆をし幾多の名作を後世に残したシェークスピア(William Shakespeare)について調べてみようと思います。


1596年にジェントルマンの地位を獲得

没後400年以上を経ても
 没後400年以上を経ても、彼の戯曲は現在でも世界各国で上演され、愛され続ける英国の偉大な劇作家・詩人ウィリアム・シェイクスピア。生い立ちはいかなるものでしょうか。

 

 シェークスピアは1564年4月26日(洗礼日)、父親のジョン(皮革加工業を主として、農作物や毛織物の仲買業から財を成し、市議会議員を経て町長にもなった)と、ジョンより10歳年下の若き妻メアリーとの間に生まれました。

 

 シェークスピアは裕福で幸せな幼年時代を送りつつも、羊毛の闇市に関わったという疑いから、ウィリアムの少年時代にシェイクスピア家は没落してしまいます。

 

 18歳になり、8歳年長のアン・ハサウェーAnne Hathaway(1556―1623)と結婚します。

 

 6か月後の1583年5月に、長女スザンナSusanna(1583―1649)が誕生し、さらに1585年2月にハムネットHamnet(1585―1596)とジューディスJudith(1585―1662)という男女の双生児が生まれたのです。

 

 1592年頃、ロンドンの劇場に進出したシェイクスピアは、俳優と劇作家の二足の草鞋を履いて活動します。

 

 1594年には、宮内大臣一座と称される劇団の共同所有者になります。またその本拠地であるグローブ座の共同株主になるなど、その名声を着々と高めていきます。

 

 1603年に新しい国王としてジェームズ1世が即位した際に、ジェームズ1世自らがシェイクスピアの劇団への出資を約束。劇団名も「国王一座」に変更されています。

 

 シェイクスピア家は、1596年にジェントルマンの地位を獲得しています。

 

 1613年に引退。3年後の1616年に、彼はニシンから受けた感染症により52年の生涯を閉じたのです。


シェークスピア(William Shakespeare)の名言

数多くの名言の中から
 四大悲劇が有名すぎるために、悲劇作家としてのイメージが先行しますが、実際には喜劇の方が多いようです。

 

 特に晩年においては、「テンペスト」を筆頭とした大団円の喜劇を世に送り出しています。また、名言も数多く残しています。いくつか英語・和訳にて紹介します。

Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.

 

 貧乏でも満足している人間は金持ち、それも非常に金持ちです。しかし、大金を持っている人でも、いつ貧乏になるかと恐れている人間は、冬枯れのようなものです。

 

So may the outward shows be least themselves: The world is still deceived with ornament.

 

 外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる。

 

Sweet are the uses of adversity, Which, like the toad, ugly and venomous, Wears yet a precious jewel in his head.

 

 逆境が人に与えるものこそ美しい。それはガマガエルに似て醜く、毒を含んでいるが、その頭の中には宝石をはらんでいる。

 

All the world’s a stage, And all the men and women merely players: They have their exits and their entrances; And one man in his time plays many parts, His acts being seven ages.

 

 全世界は一つの舞台であって、すべての男女は、その役者にすぎない。それぞれ舞台に登場してはまた退場していく。人はその時々にいろいろな役を演じる。舞台は年齢によって七幕に分かれているのだ。

 

Brevity is the soul of wit.

 

 簡潔こそが英知の真髄である。

 

Present fears. Are less than horrible imaginings.

 

 眼前の恐怖も想像力の生みなす恐怖ほど恐ろしくはない。

 

The miserable have no other medicine but only hope.

 

 不幸を治す薬は希望より外にない。

 

Cowards die many times before their deaths; The valiant never taste of death but once.

 

 臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない。

 

It is a wise father that knows his own child.

 

 父親というのは、自分の子どものことは分からないものだ。

 

Glory is like a circle in the water, Which never ceaseth to enlarge itself. Till, by broad spreading it disperse to nought.

 

 栄光は水面の輪のようなものだ。輪は広がりすぎて消えてしまうまで、どんどん大きくなり続けるからである。

まとめ

最も優れた英文学の作家
 卓越した人間観察眼と内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とされるシェークスピア(William Shakespeare)。

 

 世界各国の演劇ファンのみならず、その文学自体が学校の教材として翻訳され、興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。

 

 シェークスピアへの最初の一歩がどういう形であれ、早ければ早いほど別世界へとご自身を導いてくれるのです。それも人間描写の精密さを伴いながら。

 

悲劇
タイタス・アンドロニカス(1593 - 94年)
ロミオとジュリエット(1595 - 96年)
ジュリアス・シーザー(1599年)
ハムレット(1600 - 01年)
トロイラスとクレシダ(1601 - 02年)
オセロー(1604年)
リア王(1605年)
マクベス(1606年)
アントニーとクレオパトラ(1606年 - 1607年)
コリオレイナス(1607年 - 1608年)
アテネのタイモン(1607年 - 1608年)

 

史劇
ヘンリー六世 第1部(1589年 - 1590年)
ヘンリー六世 第2部(1590年 - 1591年)
ヘンリー六世 第3部(1590年 - 1591年)
リチャード三世(1592年 - 1593年)
ジョン王(1594年 - 1596年)
リチャード二世(1595年)
ヘンリー四世 第1部(1596年 - 1597年)
ヘンリー四世 第2部(1598年)
ヘンリー五世(1599年)
ヘンリー八世(1612 - 1613年)

 

喜劇
間違いの喜劇(1592年 - 1594年)
じゃじゃ馬ならし(1593年 - 1594年)
ヴェローナの二紳士(1594年)
恋の骨折り損(1594年 - 1595年)
夏の夜の夢(1595年 - 96年)
ヴェニスの商人(1596年 - 1597年)
から騒ぎ(1598年 - 1599年)
お気に召すまま(1599年)
ウィンザーの陽気な女房たち(1597年)
十二夜(1601年 - 1602年)
終わりよければ全てよし(1602年 - 1603年)
尺には尺を(1604年)
ペリクリーズ(1607年 - 1608年)
シンベリン(1609 - 10年)
冬物語(1610年 - 1611年)
テンペスト(1611年)
二人のいとこの貴公子(1613年)

 

ウィリアム・シェイクスピア
William Shakespeare
別名:
W・シェークスピア
生年月日:1564/04/26
没年:1616/04/23
生地イングランド王国、ストラトフォード=アポン=エイヴォン
没地イングランド王国、ストラトフォード=アポン=エイヴォン
配偶者アン=ハサウェイ(1582年〜1616年)
子供スザンナ・ホール(長女)、ハムネット・シェイクスピア(長男)、ジュディス・クワイニー(次女)、ウィリアム・ダヴェナント(次男、落胤説もあり)
代表作『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』『ソネット詩集』など

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