とても優等生なPCX
フォルツァMF06やMF08からPCXを所有するインプレッションはひとえに、素晴らしいの一言です。
街中の青信号でのスタートも、出だしや加速の良さもビッグスクーターに引けを取りません。
任意保険や燃費、維持費を含めたランニングコストも好材料です。ただ長距離派の私個人の感想は、ツーリングや旅行は別次元の話だと思います。
今日はそんなPCXのオイル交換方法についてご案内致します。
サラリーマンのおこずかいは限られています。バイクショップでの依頼は、安心と時間の短縮にもつながりますが、ご自身でひとつでも整備がきっちりできた時の充実感や喜びは、きっと次につながります。
もし、参考になれば幸いです。
エンジンオイルは人間の血液?
バイクの知識や経験を20代の頃に習得致しました。もう20年も前です。
当初は、エンジンオイルは人間の血液と思いなさいと指導されました。
でも、無機質なバイクにそんな愛着も意味も全くわからず時間の経過ばかり。そう当時は、今の4ストロークよりパワーのある2ストロークがもてはやされたときでした。
平成18年の自動車排出ガス規制により、新たな2ストロークバイクの登場はありませんが、燃料の燃焼を「吸気・圧縮」それに「爆発・排気」で二つの流れを行う単純でパワーロスの少ない構造はとてもわかりやすく魅力的でした。
PCXのオイル交換の頻度は走行距離によって変わりますが、取扱説明書に記載してある交換の頻度は、初回は1000kmに1回、その後は6000kmに一回オイル交換が必要と記載されています。
4ストロークのエンジンはきっちりとメンテナンスをすることにより、本当に長く活用できるでしょう。
オイルレベルゲージを探そう!
自動車にも共通していますが、適正なオイル量をチェックするオイルレベルゲージというものがあります。
PCXは、画像のピンクの囲いの〇部分です。
走行後であれば熱に注意しましょう!黒いキャップですが、反時計回りに回すと左上の画像のようなゲージが現われます。
通常はきつく締められています。先端にオイルの付着があると思いますが、一度ウエス等でふき取り、再度元の位置に戻しましょう。
もう一度ゆるめ外します。先端のオイル量のチェックをします。
右の画像の下部(MIN)〜上のMAXのどの位置でオイルの付着があるでしょうか?
通常は、このオイルレベルゲージにより適正なオイル残量をチェックします。オイル残量により焼き付きを起こさないための重要な目安の一つになります。
酸化やオイル量不足に注意
4ストロークのエンジンオイルは、時間の経過による酸化や走行による金属の粒子屑等により赤黒く汚れます。これはオイル注入前後を比較すると顕著に比較できます。
ではPCXのエンジンオイル交換をやってみましょう。車体の下部をみてください。エンジン右側の下あたりでしょうか、6角のボルトがあります。
これが、ドレンボルトです。このボルトを緩め外すことにより、エンジンオイルの排出が可能です。
トルクレンチ、ソケット12mmを用います。
汚れたオイルの排出完了後は、既定の力で締め付けが必要になります。
PCX ドレンボルトの締め付けトルク 24Nm
正直、センタースタンドを立ててのオイル排出はコツがいります。
ドレンの真下にスタンドもあり、サイドスタンドですると車体を左右に揺らさないと残ったオイルが出てきません。
エンジンオイルの注入
すべてのオイル排出が完了したら、ドレンボルトを締めエンジンオイルの注入です。
ホンダ推奨オイルは、
ウルトラE1 10W−30です。
交換オイルの注入量は 0.8Lです。
参考までに、あると便利なオイルジョッキです。