肌がかゆくなったり、頭痛に
新型コロナウイルス感染対策により、学校生活でも必須となったマスクですが、刺激に敏感な「感覚過敏」により着用できない子どもたちがいます。
マスクなど外部からの刺激に敏感で、苦痛を感じる「感覚過敏」の中学生が、マスクやフェースシールドを着用できな状況を周囲に伝えるカードを作成しました。
インターネット上でダウンロード、印刷が可能な為さらなる普及を目指しています。考案したのは千葉県習志野市に住む中学3年生の加藤路瑛(じえい)さん(14)。
・聴覚過敏:苦手な音があります
・触覚過敏:苦手な肌ざわりがあります
・視覚過敏:苦手な光があります
・嗅覚過敏:苦手なニオイがあります
・味覚過敏:苦手な味があります
幼少期から食べ物のにおいで気分が悪くなり、甲高い声を聞くと頭が痛くなるなど、鋭敏な聴覚や嗅覚が原因の症状に悩んでいます。
触覚も敏感で、靴下やマスクの肌触りに痛みを感じるようです。
日常生活に困難さを抱えている状態
感覚過敏とは、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などの諸感覚が過敏になって日常生活に困難さを抱えている状態のことを言います。
「視覚過敏」「聴覚過敏」「嗅覚過敏」「味覚過敏」「触覚過敏」と表現することが多いです。
「感覚過敏研究所」
株式会社クリスタルロード(本社:東京都中央区、代表:加藤咲都美)が運営する「感覚過敏研究所」では、所長である現役中学生の加藤路瑛を中心に、「感覚過敏マーク」を考案。普及プロジェクトがスタートしています。
各症状として、視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏の苦手な状態を表現しています。
「マスクできないワケ」理解して・・・中学生社長が考案(20/08/05)
【ダイジェスト動画】LITALICO研究所OPEN LAB第3回|「異才」はどこで花開く ? 子どもたちの見ている風景(加藤路瑛さん編)
【プロフィール】
2006年生まれの中学3年生。12歳の時に起業をし、株式会社クリスタルロード取締役社長に就任する。
メディア運営やクラウドファンディング事業に取り組み、現在は個人の活動にスポンサーをマッチングさせる応援ファンディング「Challenge Fun」を運営。
「今」をあきらめない生き方をテーマにした講演など、小中高生の起業に関する講演やセミナーも開催しています。