MF10からオイルフィルター付属に
3代目フォルツァから、オイルフィルターカートリッジ(エレメント)がつくようになりました。
既にスカイウェイブなどではCJ41A/CJ42Aなど初代モデルから装着されていたと思います。
初代、2代目フォルツァを乗り継いでこられたユーザーは、今までのオイル交換作業にもう1つメンテナンスの項目が加わることになります。
今回はフォルツァMF10のオイル交換について記載してみようと思います。
エンジンオイル内のスラッジや摩耗粉を取り除きます
オイルフィルター(エレメント)は、エンジンオイル内のゴミやスラッジ、摩耗粉を取り除きます。
タイプとしてはカートリッジと内蔵式の2種類あり、フォルツァMF10で用いられているのは画像のカートリッジ方式になります。
フィルター内部にマグネットを搭載し、エンジン内部の金属の摩耗粉を磁力の力で取り除くタイプもあります。
純正品は、HONDA純正 オイルフィルターカートリッジ(15410-MFJ-D01)となります。
サービスマニュアルには、オイルフィルターの交換目安は、20,000km走行毎となっています。
オイルフィルターレンチも色々な工具が市販されています。
センタースタンドの真ん中に
フォルツァをセンタースタンドでしっかりと立てます。車体のシート下にありますエンジンの真下を覗き込んでみてください。
見つけてほしいのは、中央に位置する12mmのシルバーの6角のボルトです。
赤い丸枠の12mmドレンボルトがみつかりましたか? このボルトをゆっくり外し、4ストのエンジンオイルをぬきます。
12mmのドレンボルトを反時計まわりにゆるめます
通常ですと約1.4Lというエンジンオイルが排出されます。 あせらずゆっくり待ちましょう。
運転後はエンジンオイルがとても熱く、やけどの恐れがありエンジン始動前の交換を推奨します。また適切な廃油処理もお願いします。
交換場所は?
エレメントを交換する場所は、左側の緑色の丸で囲ったあたりにあります。
交換の為には、左サイドのアンダーカウルを外します。
この取外しには、事前にステップボードカバーを外す必要があります。
アンダーカウルの内側です。取り外す際のツメ位置や差し込み、ネジ場所の参考になれば。
アンダーカバーを外すと、上記のオイルフィルター部が出てきます。さらに、オイルフィルターレンチで左回しにて取り外します。
取り外すと、このような状況に。
赤い丸の内部やオイルフィルターのシール部分が接触する辺りをキレイにふきましょう。
エレメント装着
新しいエレメントをつけるときには、赤い丸の中にありますオイルシール部分にほんの少しのエンジンオイルを塗っておくと良いでしょう。コツはエレメント締め付け時のオイルシール保護の観点から有効です。ぜひ試してみてください。
取外しと逆の手順でエレメントを装着します。 オイルフィルターの締め付けトルクは、26Nmとなります
ドレンボルトを締めましょう。
先ほどの12mmのドレンボルトを締めましょう。
オイルドレンボルトの締め付けトルクは25Nm
次は、オイルレベルゲージを開きます。
最初、オイルレベルゲージを開くのに力を必要とするかもしれません。あせらず、反時計まわしに開けましょう。
オイル注入量は1.4L
オイル注入量は、オイルフィルターも同時に交換したときは1.4Lに。
フィルターの交換がない場合は1.3Lになります。
オイルを入れ終わったら
1.水平な場所にてフォルツアのエンジンを3〜5分間アイドリングします。
2.エンジン停止後、2〜3分後にオイルレベルゲージを外します。
3.布とうで、オイルレベルゲージについたオイルを拭きます。
4.オイルレベルゲージを、ねじ込まずに差し込みます。
5.オイルレベルゲージを抜き取り、上限と下限の間にあるか確認をしましょう。
以上がオイルレベルゲージでの確認方法になります。
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「OIL CHANGE」表示
前回のオイル交換後から6000Km走行後に、このOIL CHANGEが表示されます。オイル交換後や、リセットしたい場合
メーターの「RESET」ボタンを押しながらメインスイッチを「ON」
2〜3秒押し続けるとオイル交換のインジケーターがリセットされます。
次回は、6000km走行後にまた表示がされます。
油圧警告灯赤く点灯したら
フォルツァのエンジン始動中に、画像の油圧警告灯赤く点灯したら、安全な場所に止めてエンジンを切りましょう。
エンジンオイルの油圧が低下しています。これは4ストロークエンジンオイルの残量が少なく早急な点検が必要です。
オイルレベルゲージで確認しても、適量であったときはバイク販売店に相談するのが良いかもしれません。