発売前、年間販売計画3000台を上回る4000台受注!
ホンダは年間販売計画台数3000台を上回る約4000台(2020年2月10日時点・正規取扱店経由)を受注したと発表。
これは発売日前に年間計画台数をすでにクリアしたことを意味し、ユーザーサイドで気になるところはどのバイクからの乗り換え若しくは購買層や所有するバイクに対し2台目、3台目などの複数所有者の動向も把握したいところです。
購入の動機、決定打としてタフなイメージのアドベンチャースタイル、取り回しやすい車体サイズや71mm幅で上下できるスクリーンとホンダ スマートキーシステムがあげられています。
確かに魅力の集大成と言っても良いでしょう。
PCX150がベース
2019年10月の東京モーターショーで市販予定車として出品されたホンダADV150。
限界を超えていく都会の冒険者をコンセプトに開発。
メイン市場のタイやインドネシアでは150ccが主要市場となっており、日本国内においても軽二輪領域のテコ入れというメーカーの趣旨も納得できます。
国内の出荷台数は原付一種を超える勢いを見せる原付二種マーケット。
あえて125ccでの投入ではないメーカーの思惑があるのでしょう。
確かにホンダのこのクラスでは、フォルツァとPCX150が中心となっています。
1チャンネルABSを装備
信号待ちなど停車時の燃料消費、騒音、排出ガスを抑え、より高い燃費性能を追求するアイドリングストップ・システムを採用。
ABSはフロントのみが作動する1チャンネルABSを装備。
71mm幅で上下できるスクリーン
フロントフェイスまわりの特徴は、ブラックアウト処理によるソリッド感のあるヘッドライトガード。
また走行シーンに応じて高さを2段階に可変できるスクリーンを装備しています。
ローポジション
ハイポジション
アドベンチャーテイストを表現
リアまわりは、テールランプの内側に浮かび上がるX型キャラクターの発光により、クロスオーバーコンセプトが強調されています。
前後の長さを抑えたコンパクトなデザインのマフラーは、エンドを高い位置に配置することでアドベンチャーテイストに仕上げています。
リヤのドラムブレーキ化
PCXと比較してみると、PCX比で+31mmとなるシート高795mmにワンサイズ太い前後(タイヤサイズはフロント110/80-14、リア130/70-13)とインチダウンしたリヤホイールがあげられます。
またストロークアップした前後サスペンションは(前後サスペンションのストロークはPCXに対し前100→130mm/後90→120mm)に延長されています。
これらのストロークアップにリザーバータンク付きのリヤショックを用いることで、ブレーキ時やアクセルを開けていくときの操作性に対応。
アクティブなアドベンチャーモデル
ADV150のメーカー希望小売価格は451,000円(消費税込み)となっており、PCX150〈ABS〉の40万2600円との差は約5万円があります。
しかしADV150のスペックから行動範囲が大きく広がるでしょう。市街地から高速道路まで走行可能な149cc単気筒エンジンを搭載した新型軽二輪スクーターに大注目です。
主要諸元
通称名 ADV150
車名・型式 ホンダ・2BK-KF38
全長×全幅×全高(mm) 1,960×760×1,150
軸距(mm) 1,325
最低地上高(mm) 165
シート高(mm) 795
車両重量(kg) 134
乗車定員(人) 2
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式 KF38E
エンジン種類 水冷 4ストローク OHC 単気筒
総排気量(cm3) 149
最高出力(kW[PS]/rpm) 11[15]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 14[1.4]/6,500
国土交通省届出値
定地燃費値※6(km/h)54.5(60)<2名乗車時>
WMTCモード値 44.1(クラス2-1)<1名乗車時>
燃料供給装置形式
電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式 セルフ式
燃料タンク容量(L) 8.0
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
タイヤ前 110/80-14M/C 53P
後 130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式
前 油圧式ディスク
後 油圧式ディスク