旋回時の左右バンク角を50度に設定
今までのビッグスクーターの概念を打ち破る運動性能を身につけたスポーツバイク、TMAX。
電子スロットル化(YCC-T)や、トラクションコントロール、クルーズコントロールを兼ね備え、車体の前後重量配分は47:53。
理想的な重量配分もさることながら、歴代のTMAXシリーズは、欧州市場で大人気!そんなTMAXについて調べてみました!
フランス 2013年度 TMAX530 4355台
イタリア 2015年度 TMAX500(TMAX530含め) 3996台
EU圏内 2014年度 TMAX (530cc) 7,846台
2013年GIro d‘Italia オフィシャルカー
イタリア全土を舞台にして毎年5月に行われる自転車プロロードレース、ジロ・デ・イタリア。
その歴史は古く、1909年から開催され約3週間かけて行われるステージレースとなっています。
TMAXは2013年のGIro d‘Italia オフィシャルカーとなり、伴走車として大活躍。またYAMAHA主催のTMAX走行会も開催されていました。
(2012年5月26日TMAX CLUB)
それにしても、これだけの台数に圧巻です。
台湾のスクーターメーカーKYMCO
KYMCOの誕生50周年を記念して開発されたAK550。
軽量アルミフレーム、倒立式フロントフォークにブレンボキャリパーをダブルで装備。
Bosch 9.1 ABSシステムも標準装備され、水冷DOHC4バルブ550cc並列2気筒エンジンは最高出力39.3kw(53.5PS)を発生。
すでに欧州では2017年の販売台数が8000台を突破し、スペイン、ドイツではスクーターモデル販売台数1位も記録済みです。
この辺りは、BMWとの提携による技術力の向上もあげられます。
SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2165×795×1400o ホイールベース 1580o
車両重量 226s エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量 550.4t 最高出力 53.5PS/7500rpm
最大トルク 5.67s-m/5500rpm 燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 15L 変速機形式 CVT
ブレーキ形式 前 ダブルディスク 後 ディスク
タイヤサイズ 前 120/70R15 後 160/60 R15
メーカー希望小売価格 1274400円
キムコの2016年における世界販売台数は約122万台に達し、売上げは約1500億円に。
日本における台湾・KYMCOのセールスや企業カラーとしてはスクーターのイメージが強いですが、企業規模ではヨーロッパでの認知度も販売シェアも非常に高くなっています。
日本メーカーの強力なライバル会社の1つとなっています。
TMAXならではのアイデンティティ
TMAXの精悍なLED4灯ヘッドランプと導光体との組合せ。
電動調整式ウインドスクリーンやクルーズコントロールシステム、それにスポーツコミューターというだけあって高速巡航も体への負担が少ないようです。
よりアクティブに攻めるならSモードを駆使することもできます。ただ、ハイオクと燃料消費率(20.6km/Lスペック値)により長距離ツーリングは検討課題かもしれません。
所有する喜びと、細かな作りこみによる高級感は間違いありません。
フロントタイヤ:120/70R15M/C 56H リアタイヤ:160/60R15M/C 67H
ブレーキは対向ピストン4potラジアルマウントキャリパー
ABS標準装備
TFTマルチファンクションメーター
グリップウォーマー&メインシートヒーター
クルーズコントロールシステム
水冷・DOHC・4バルブ・530cm3・直列 2気筒エンジン
比較的に短い期間、TMAX530 DXを所有しましたが、電子制御による駆動系の管理機能により間違ったメンテナンスをするとすぐエラーコードの表示につながります。
初めて所有され、メンテナンスや修理をバイク屋さんに依頼される方は意外と維持費がかかるかもしれません。
ただそれ以上に、低重心設計の360度クランク並列2気筒と前後15インチの機動性、街中では軽快にかつ高速道での安定感には圧巻です。また足つきの個人差はあると思いますので、試乗時の細かなチェックが必要だと思います。
総排気量 530cm3 内径×行程68.0mm×73.0mm
圧縮比 10.9:1 最高出力34kW(46PS)/6,750r/min
最大トルク 53N・m(5.4kgf・m)/5,250r/min
燃料タンク容量 15L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
TMAX530 DX ABS1,375,000円