フォーサイトから進化して
1999年秋に開催された東京モーターショーにおいて、1台のバイクが参考出品されます。その名もForza。イタリア語ではfo_rza 「fortsa」と書き、日本名はフォルツァ。
参考出品ですが、フォルツァの顔つきは精悍そのものでした。シャープな2眼ヘッドライトに全体的に躍動感のあるフォルムは、いくつかのバイク雑誌に紹介されます。
さらに翌年の2000年春に、ホンダはフォルツァMF06を発売するのです。この初代フォルツァは、軽2輪クラス初のタコメーターを搭載し左右独立型のデュアルヘッドライト、水冷4ストローク単気筒エンジンや前後コンビブレーキなど他車にはない、魅力的な機能を掲げていたように思います。
このフォルツァの型式名は、BA-MF06。この搭載されたエンジンは、フォーサイト搭載のMF04E型の流用活用ですが、チューニングが施され最高出力が22psにアップされています。
今回は初代や2代目、さらに3代目のフォルツァについて調べてみようと思います。
ハイパーベルコンシステム
BA-MF06のエンジンは、フォーサイト搭載のMF04E型の流用活用ですが、進化した点としてハイパーベルコンシステムがあげられます。
ハイパーベルコンシステム
ワイドレシオベルコンの変速タイミングを2段階に変化させ、エンジンの中速回転時と高速回転時の伸びを最適化。実用領域から高速領域へのつながりを改善し、ストレスのない加速とスムーズな走りに貢献。
ウェイトローラーの配置が異なります。
フォルツァ純正のウエイトローラー低速用 21gと青い丸 高速用の31g
プーリー内のウェイトローラー6個のうち3個をグラム数の違うものに変更し、円周方向の高さも調整。
低速から中速時の6個のローラー移動と中速から高速時への3個の移動と違いがあります。
モデル名 フォルツァ(MF06) 発売開始年 2000年
エンジンタイプ 水冷・4ストローク・OHC・単気筒
最高出力 22ps(16kw)/7000rpm
最大トルク 2.4kg・m(24N・m)/5500rpm
フロントタイヤサイズ 110/90-13 55P
リアタイヤサイズ 130/70-12 56L
原動機型式 MF04E
当時は、クリアテールやウインカーなど小まめなアイテムからバーハン、キセノンなど魅力的なアイテムがはやりました。欧州ではJazz、北米地区ではREFLEXという車名で販売されていました。
2005年年間販売台数20,575台を記録!
2004年4月から2007年12月まで製造販売された2代目フォルツァ MF08。
2006年のマイナーチェンジでは7速になり、Dモード、Sモード、オートシフトモード、そして7速マニュアルと4種類のの変速モード切り替えも可能になりました。
なによりフォルツァ史上最も売れたMF08です。
PGI-FI(電子燃料噴射装置)
大きな変更点
キャブからPGI-FI(電子燃料噴射装置)に変更になり、Sマチックシステムやスマートカードキーの採用。
Honda Sマチック
Honda SマチックはFORZA2004年モデルに搭載され、250ccクラスのビッグスクーターで世界初の電子制御ベルト式CVTシステム。サーボモーターを用いプーリーを可動させています。
モデル名 フォルツァ(MF08) 発売開始年 2004年
エンジンタイプ 水冷・4ストローク・OHC・単気筒
最高出力 22ps(16.0 kw)/7500rpm
最大トルク 2.4kg・m(23.5N・m)/5500rpm
フロントタイヤサイズ 110/90-13 55P
リアタイヤサイズ 130/70-12 56L
原動機型式 MF08E
4連メーター(燃料計、水温系、速度計、回転計)と燃費計や時計、それにエラーコードを表示するセンターの液晶ディスプレイは一目瞭然で視認性が抜群!
ラグジュアリー感漂うMF10
ビルトインオーディオを採用した「オーディオパッケージ」やオフセットシリンダー機構のEvolver-4Vエンジン、負荷判別制御つきCVT「ホンダSマチックEVO」など新たな機能を装備したMF10.
レシオコントロールユニットや制御モーターのパワー不足など、総合的なエラーコードの対応を経験すると、Sマチック搭載のフォルツァZのみになったのは少々残念です。
モデル名 フォルツァ(MF10) 発売開始年 2007年
エンジンタイプ 水冷4サイクルOHC単気筒
最高出力 16kW (22PS)/7,500rpm
最大トルク 22Nm (2.2kgf・m)/6,000rpm
フロントタイヤサイズ 前110/90-13(55P)
リアタイヤサイズ 後140/70-13M(61P)
原動機型式 JBK-MF10