CVT変速比不一致
スカイウェイブ250のCJ44A、CJ45Aに共通するエラーコードのなかでC58があります。
メンテナンス上のコード内容は、CVTの変速比が不一致ということになり、原因はプーリーポジションセンサーPPSの異常によりC58がディスプレイ上に表示されます。
今回はこのエラーコードについて考えてみようと思います。
プーリーの位置とスロットルがどのくらい開いているのか
プーリーポジションセンサーにより駆動部内のプーリーの位置を確認し、スロットルがどのくらい開いているのかをPPS(プーリーポジションセンサーセンサー)が感知します。
C58 このプーリーポジションセンサーの異常により、スカイウェイブは低速走行(1速)になります。
ちなみにフォルツァMF08も同様で、ムーバブルドライブフェイスの電子制御により速度が上がらない状況になります。
PPS(プーリーポジションセンサーセンサー)
SUZUKI系バイク店での作業手順
全てのスズキのバイクというわけではありませんが、電子制御された(デジタル化)バイクに対する故障診断装置SUZUKI DIAGNOSIS SYSTEM TYPE 2 (SDS-2)があります。
SDS-2を車両に接続することで、ABSの作動異常や現在のエンジンの回転数や吸気温、故障時のデータを表示することが可能です。
SDS−2 自己診断機能による故障コードの読み取り・リセット・スロットルバルブ開度やアイドルスピードコントロール学習値のリセットなどが可能です。
SDS-2ツール診断
システムでの照らし合わせ作業(故障コード点検や故障時のデーター表示など)を進めることで、C58に関する修理交換対象のパーツが判明します。
通常のセオリーでいくとプーリーポジションセンサーやプーリーの交換となります。
パーツ交換後には、SDS−2によるプーリーポジションセンサーの学習値をきちんとリセットします。
リセット後のスカイウェイブは、指定された速度での実走行を行います。
次回はプーリーポジションセンサーの抵抗についても記載してみようと思います。