イングランドの物理学者、天文学者、数学者
アイザック・ニュートン(Isaac Newton)卿(1643生-1727年没)は、イングランドの物理学者、天文学者、数学者です。
彼は万有引力、微積分、光のスペクトルといった3大発見をし、1687年には「プリンキピア(自然哲学の数学的原理)」を著して理論物理学を完成させています。
精密な近代科学の基礎をつくりあげた一方で、晩年は錬金術や神学に注力もしていたようです。さらに、彼は科学研究の実績に対し騎士ナイトの称号を与えられた最初の人でもあるのです。
今回はニュートン力学を確立し、近代科学文明の成立に多大なる影響を与えたアイザック・ニュートンについて調べてみようと思います。
幼くして両親の愛を知らない
1642年12月25日、アイザック・ニュートン(Isaac Newton)は、英国リンカンシャーに生まれ。アイザック・ニュートンは未熟児で生まれましたが、父親はニュートンの生まれる3ヶ月前に死去。
ニュートンが3歳のときに母は近隣の牧師と再婚し家を出たため、祖母に養育されることになり、内向的な少年へと成長。幼くして両親の愛を知らない子となったのです。
実の母はニュートンの才能には無関心でしたが、親類がその才能に気がつき12歳のときに学校に入学します。14歳の頃、母親の再婚相手が亡くなったことにより、母は実家へと戻ります。
母は農園を営むことを考え、ニュートンには学校を辞めさせてしまいます。
しかしながらニュートンは農作業の手伝いを好んでしませんでした。主に化学書を対象に読書したり、水車づくりを熱中したことにより、彼が百姓向きではないことが分かったのです。こうして再度、学校で勉強を続けさせることになっていくのです。
1661年、18歳でケンブリッジ大学に入学します。大学では、スコラ学、つまりアリストテレスの学説(天動説など)に基づいていたが、ニュートンはデカルトやガリレオ・ガリレイ、コペルニクス、ケプラーといった自然哲学者の著書を好んで読みあさりました。
大学卒業の年になると、ロンドンを中心にペストが大流行します。これにより大学は閉鎖となり、ニュートンは故郷に帰りました。
この故郷に戻ってからの期間が、「驚異の1年半」と呼ばれているのです。なぜなら、「万有引力の法則」「微分積分法」「光の分析」といった科学史に巨大な足跡として残る「3大発見」にお着想が行われたからです。
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ニュートンは体が小さく内向的
ニュートンは体が小さく内向的だったためからかいの的でしたが、あるとき自分をいじめた少年と喧嘩をして勝ったそうです。これがきっかけで自分自身に自信を持ち、後に学年で首席の成績を収めています。
そんなアイザック・ニュートン(Isaac Newton)の名言をいくつか紹介します。
If I have ever made any valuable discoveries, it has been owing more to patient attention, than to any other talent.
もし私が価値ある発見をしたのであれば、それは才能ではなく忍耐強く注意を払っていたことによるものだ。
If I have seen further it is by standing on the shoulders of giants.
私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩に乗っていたからです。
I can calculate the motion of heavenly bodies but not the madness of people.
天体の動きなら計算できるが、群集の狂気は計算できない。
Tact is the knack of making a point without making an enemy.
如才のなさとは敵を作らずに自分を主張することである。
Truth is ever to be found in simplicity, and not in the multiplicity and confusion of things.
諸物の多様さと混乱のうちにではなく、つねに単純さのうちに真理は見出される
By always thinking unto them.
年がら年中、そのことばかりを考えていただけです。
God created everything by number, weight and measure.
神はすべてを数と重さと尺度から創造された。
To every action there is always opposed an equal reaction.
どんな行動にも、必ずそれと等しい反対の反応があるものである。
I frame no hypotheses.
我、仮説を作らず。