救急の日は毎年9月9日
救急の日とは毎年9月9日とされており、1982年に救急医療関係者の意識の向上、救急医療業務に対する国民の理解と認識を深めるために、厚生労働省が制定しました。
さらに毎年9月9日を含む一週間は、救急医療週間となっています。
救急の日および救急医療週間の期間中は、全国各地おいて消防機関・医療機関などの関係機関の協力により、下記のような各種行事が開催されます。
救急の日:9月9日
救急医療週間:9月4日から9月12日まで
医療週間の期間中
救急法の普及・啓発
救急医療システムや救急搬送システムの紹介
救急車の適切な利用方法の紹介・啓発
救急医療関係者・救急隊員の研修・表彰
9月9日は救急についてみんなで知る日
祝日ではありませんが、救急の日として9月9日に制定された由来は、「(9)きゅう(9)きゅう」「救急」と読む語呂合わせからとなっています。
とても理解しやすく、この日を連想することで本来の制定した意味を把握したいと思います。
また「9月9日は、救急についてみんなで知る日」と捉えるのも良いでしょう。
特にコロナ禍の現在、救急車の適正利用についてや、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使用法、大出血時の止血法など救命講習を受講するのもご自身だけでなく、家族ひいては職場や学校等における知識の共有につながります。
応急処置の基礎知識として
いくつかの応急処置について、まとめてみました。
擦り傷の応急処置
擦り傷の応急処置の手順です。
(1)傷口の洗浄
傷口を水道水で洗い流してから、砂や泥などの異物をしっかり取り除来ましょう。
(2)傷口の止血
清潔なガーゼ・ハンカチなどで傷口を圧迫して止血します。出血が酷い場合は、傷口よりも心臓に近い位置にある動脈を圧迫してください。
(3)傷口を密封する
出血が止まりましたら、傷口を清潔なシールやラップで密封します。
鼻血に対する応急処置
(1)姿勢を楽に
衣服を緩めて椅子などに座らせて楽な姿勢にしましょう。
(2)小鼻をつまんで止血を心がけます
あごを引いてややうつむき加減になり、小鼻を両側から強めにつまんで圧迫します。口の中に血が流れ込んだら、こまめに洗面器などに吐き出します。
(3)冷たいタオルで冷やしましょう
顔が赤くなっている場合は、冷たいタオルで冷やします。止血後も再度出血する場合があるため、鼻をかむことはせず静かに座ります。
鼻血が止まらない時、何度も出血を繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で医師の診察を受診してください。
緊急性のないもの
救急車を要請するとき、本当に緊急性のないものや、タクシー代わりに利用するなどの安易な要請があるようです。
救急出動件数が増加することで、救急車が現場に到着するまでに時間を要します。緊急を要するけがや病気の人の元に1分1秒でも早く救急車が駆けつけられるよう、救急車の適正利用を心掛けましょう。
救急安心センター事業(♯7119)
急なケガや病気、また具合が悪くなった時など、「医療機関を受診するか」「救急車を呼ぶか」と迷われたときはないでしょうか。
そんなときに、専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口が、救急安心センター事業(♯7119)となっといます。
令和2年4月1日からは、受付時間が「翌朝6時まで」に延長され、より利用しやすくなりました。
救急車を呼ぶ前にお気軽に相談できるのが嬉しいですね。
救急安心センター事業(♯7119)
相談時間 【平日・土曜】 午後6時から翌朝6時まで
【日曜・祝日(振替休日を含みます)・年末年始(12月29日〜1月3日)・GW(4月29日〜5月5日)】
電話番号 #7009 または 03(6735)8305
ダイヤル回線、IP電話、光電話、PHSからは、03(6735)8305にお掛けください。
トレーニングを受けた相談員
♯7119に寄せられた相談は、医師、看護師、トレーニングを受けた相談員等が電話口で症状などを聞き取ります。
「緊急性のある症状か」、「すぐに病院を受診する必要性があるか」などを的確に判断します。
相談された内容から、緊急性が高いと判断されたときは、迅速な救急出動につなぎ、緊急性の必要性が少ないと判断された場合は、受診可能な医療機関や、受診の時期についてアドバイスを行うのです。
ハバナ症候群とは?Havana syndrome?マイクロ波?